実験
初めての魚を使ったエンクロージャー実験が一段落しました。逃げるし、死ぬし、作業は大変だし、なかなか大変でした。久しぶりに体重が減るような作業でした。手伝って下さった方々には本当に感謝です。
リニューアル
このブログと個人HPを新しくしてみました。
森照貴のサイト
https://sites.google.com/site/moriterutaka/
というのも、風邪気味であまり役に立たないため、ほぼ逃避行動です。そして、ブログを書いて気がついたのは、二つ前の記事でも風邪をひいていたということです。病気になるとブログを書くようです。
Ecologyに論文が受理されました
最初に投稿してから、3年もかかってしまいましたが、目指していた雑誌のひとつに受理して頂きました。
Mori T & Saitoh T (in press) Flood disturbance and predator–prey effects on regional gradients in species diversity. Ecology
もちろん、とてもとても嬉しい!
...のですが、遅筆であること、もっと早く受理までこぎつけることができたのではないかということ、次の論文が進んでいないこと、などなど、胸を張れない要素がたくさんあります。なので、嬉しいけど、自分の駄目っぷりに凹む、、、という所でしょうか。
D論の第3章部分を論文化したのですが、最初はEcologyに出せるようなレベルではありませんでした。指導教員で共著者の齊藤さんからは、ダメな文章に対して何度も何度もコメントしてもらいました。他にも、多くの人からコメントを頂くことで、解析をやり直し、文章を練ることができたかと思います。Reviewerから厳しいコメントをもらったりもしたのですが、担当Editorがとても親身に、建設的な意見を送ってくれました。担当Editorには、本当に感謝しています。数理生態を専門とする研究者が担当Editorだったのですが、この人の論文をD論でも大事なところで引用していたりして(でも、今回の内容とは違う場所なので、受理された論文では引用していないのですが)、この人なんだ〜と思いました。
内容については、オンラインになった時点で紹介しようかと思います。
光と闇が作り出す芸術
第4回国際地球と空の写真コンテスで紹介されている写真がスゴイ。本当に写真なんだろうかと思えるくらいの美しさで、感動すら覚える。
第4回国際地球と空の写真コンテス
http://www.twanight.org/newTWAN/news.asp?newsID=6081
ダム本
- 作者: 沖大幹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/06/22
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
ダムの科学 -知られざる超巨大建造物の秘密に迫る- (サイエンス・アイ新書)
- 作者: 一般社団法人ダム工学会近畿・中部ワーキンググループ
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2012/11/19
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 81回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
- 作者: 竹林征三
- 出版社/メーカー: ナノオプトニクスエナジー出版局
- 発売日: 2010/10
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 今本博健,「週刊SPA!」ダム取材班
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2010/08/18
- メディア: 単行本
- クリック: 9回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
自分がかかわっている「ダム」について、生態学的なこと以外、あまりに知らないなぁと思って、ここに挙げた4冊を読んでみました。どうして、これほど八ッ場ダムが取り上げられて、ダムの建設には大きな議論がつきまとって、利水だ治水だ、自然保護だ、と議論が白熱している(ように見える)のか、少しだけ理解できました。
「水危機 ほんとうの話」は、お会いしたことはありませんが、水文学のスーパーマンである沖大幹(名前からしてカッコ良い)さんが書かれています。ダムについて書かれた本ではありませんが、利水や治水と関連づけて、水文学の観点からダムについても触れられています。科学者として真摯に事実を積み重ねていき、現象の解明に取り組み、それを科学の議論の場に挙げる。そして、ほんの少し、自分の「意見」についても、どうしてそう思うのか事実を踏まえつつ、中立に書かれています。その姿勢から、気が付くと隣にいる自然科学ではない学問(?)との付き合い方を学ぶことができた気がしますし、とりあえず今の自分の考え方は大きく間違ってはいないんだなと思えました。勉強になった一冊です。
「ダムの科学」は用語解説が中心なので、ほぼ知っていることでした。残りの2冊は、ダム賛成派とダム反対派(二分するのは良くないとは思うのですが)と捉えられるであろう(タイトルから言ってそうですし、本中でも、明確に書かれていますので)立場の方が書かれています。ずいぶんと気持ちの入った文で、おぉ、、、という感じで読んでいましたが、それぞれが、何を伝えたいのかは十分に理解でき、こちらも勉強になりました。