あけましておめでとうございます

新しい年が始まって、既に9日も経ってますね。そういえば、去年はこんな感じで、過ぎた日々について、ややNegativeな感じだったりすることが多かった気がします。今年はもう少し違った思いで日々を過ごせると良いなぁと漠然と感じてます。どうやったら常に心の中にある、モヤモヤ感というか焦燥感と言うか、スッキリしない感情と上手に付き合えるのでしょうかね。やることがたくさんあるというのは、充実していることと近いかもしれませんが、イコールではないわけで、上手にコントロールしなきゃなぁと最近、良く思います。


さて、今回は結婚して迎える最初のお正月ということで、例年とは一味違った過ごし方で新鮮な日々でした。ハプニングもありましたが、ゆっくり楽しく過ごすことができた気がします。あ、おみくじは2回ひいて、半吉→大吉でした。うん、良いことあるな。


さて、全く話は変わりますが、新年早々、とある方のブログで紹介されていた小説?を読みふけってしまいました。
ポスドク転職物語
http://postdoc-tensyoku.cocolog-nifty.com/blog/

あらかじめ言っておきますが、転職するとか転職したいとか、そういうことではありませんので(もちろん、現職が期限付きなので、次のアカデミックポジションを探さなきゃいけないわけですが)。


「真摯」とか、「新しい価値の創造」とか、「うんうん」とか思いながら読みつつも、自分自身を振り返って、うーん…って思ったりしました。


今年一年、どんな日々が待っているのか、今は想像できませんが、結局のところ、努力するしかないし、頑張るしかないし、とまぁ、当たり障りのことしか書けません。


ただ、もう少し自分自身、これで良いのか?ということを、もっと深く考えつつ研究に取り組む必要がありそうです。というわけで、やっぱり行きつく先は、「頑張ります」

ひとつ

約5000個の単語の羅列で作られる論文ですが、たった1文字の言葉を足していれば、もしくは、削っていれば、1文足していれば、削っていれば、上手く行ったであろうということがある。根本的な修正もハードワークだが、微修正もどのようにすればレベルが上がるのかがわかりにくく、こちらも十分ハードワークである。繊細がゆえに難しいこともある。要するに、全部シンドイってことか。

ボルダリング

久しぶりに新しいスポーツを始めてみました。ボルダリングです(始めるまでは、ボルタリングだと思ってました…)。最近、ちまたで流行しているようですが(?)、壁登りです。後輩のG君を先生に、超基本的なルールだけ教わって、習うより慣れる状態で、2時間半ほど登り降りしてきました(in Tokyo)。慣れない動きのせいもありますが、日ごろの運動不足が効いて、バリバリの筋肉痛。。。
自分の脂肪のつきっぷりを痛感するには、よいスポーツですね。もうちょい動きを理解して、筋トレして、レベルを上げていきたいなぁと。東京で初登壁したわけですが、岐阜にもあるようなので、続けてみようかな〜。
登るには力じゃないという話ですが、基礎となる力は必要なので、筋トレが必要と思われます。

年末近し

うーん、年末に向けて追い込まれていく。。。
体が重い。。。
リポDスーパーが並んで行く。。。いかんいかん。
あ、原稿を書かせて頂いた本が、1月29日に発売されるそうです。楽しみや〜。
そして、担当分の授業も今日で終わりです。授業って大変ですね。

論文がEarly viewになりました

すっかりと秋の気配を越えて、冬っぽくなってきましたね。寒いです。。。

さて、久しぶりに論文が出ました。広大の土居さんと一緒に書いたのですが、SADやRADに興味のある方は一読して頂ければ嬉しいです。原著ではなく、とても短いので、すぐに読めると思います。OikosのBlogにも、写真入りで紹介してもらってますので、こちらを眺めてもらっても良いかと思います。

Oikos Blog

Doi & Mori (in press) The discovery of species-abundance distribution in an ecological Oikos

内容は、rank abundance distribution(RAD)・species abundance distribution(SAD)研究の先陣を切った元村博士と、これまでRAD・SAD歴史の表舞台に登場しなかった沼田博士に関してです。と言うわけで、original articleではありません。

元村博士によって、「RADがgeometric seriesに従う」ということが示されたのは「motomura's geometric series」と表記されるほど世界的に有名ですし、あのFisherやPrestonよりも先にパターンを発見したというのはスゴイことだと思います(しかも、元村博士は生態学者ではないというのも驚き)。

しかし、世界的に誤解されていることがあります。

それは、geometric seriesに対して生物学的な根拠をもとに、説明を加えたのは、元村博士ではなく、沼田博士だということです(元村博士も説明を試みてはいます)。

元村博士は、観察されたRADのパターンに、geometric seriesを当てはめたわけですが、なぜ?についてまでは、その論文では言及していませんでした。これは元村博士に限らず、FisherやPrestonも同様です。

それに対して、あのMacArthurは生物学的な根拠をもとに説明するべきだと、ニッチに基づいた説明を試みたのです(うまいこと説明できてはいないが…)。しかーし、実はMacArthurが説明を試みるよりも先に、沼田博士がgeometric seriesに対する生物学的な根拠(なぜ、geometric seriesになるか?)を考えていたのです。

ただ、色々な研究者による引用の仕方の"あや"が、geometric seriesに対する生物学的な説明も元村博士によって考えられたんだと言う誤解を招いてしまいました。

元村博士の論文も沼田博士の論文も、日本語で書かれているため、西洋の研究者が正確に理解することは難しく、誤解されたまま今日に至ったことは仕方がないと思います。と言うわけで、今回、元村博士の論文の英訳とともに、沼田博士の功績などについても整理した論文を書かせていただきました。

僕自身も知らなかったことが多かったのですが、D論でRADを扱って以降、ずっと歴史を振り返っている最中にモヤモヤしていたことが今回の論文でスッキリとした感があります。今回、50年以上も前の論文を数多く読みましたが、あらためて、先人たちの凄さを感じました。いやはや。