ダム本

水危機 ほんとうの話 (新潮選書)

水危機 ほんとうの話 (新潮選書)

ダムの科学 -知られざる超巨大建造物の秘密に迫る- (サイエンス・アイ新書)

ダムの科学 -知られざる超巨大建造物の秘密に迫る- (サイエンス・アイ新書)

ダムは本当に不要なのか―国家百年の計からみた真実

ダムは本当に不要なのか―国家百年の計からみた真実

ダムが国を滅ぼす

ダムが国を滅ぼす

自分がかかわっている「ダム」について、生態学的なこと以外、あまりに知らないなぁと思って、ここに挙げた4冊を読んでみました。どうして、これほど八ッ場ダムが取り上げられて、ダムの建設には大きな議論がつきまとって、利水だ治水だ、自然保護だ、と議論が白熱している(ように見える)のか、少しだけ理解できました。

「水危機 ほんとうの話」は、お会いしたことはありませんが、水文学のスーパーマンである沖大幹(名前からしてカッコ良い)さんが書かれています。ダムについて書かれた本ではありませんが、利水や治水と関連づけて、水文学の観点からダムについても触れられています。科学者として真摯に事実を積み重ねていき、現象の解明に取り組み、それを科学の議論の場に挙げる。そして、ほんの少し、自分の「意見」についても、どうしてそう思うのか事実を踏まえつつ、中立に書かれています。その姿勢から、気が付くと隣にいる自然科学ではない学問(?)との付き合い方を学ぶことができた気がしますし、とりあえず今の自分の考え方は大きく間違ってはいないんだなと思えました。勉強になった一冊です。

「ダムの科学」は用語解説が中心なので、ほぼ知っていることでした。残りの2冊は、ダム賛成派とダム反対派(二分するのは良くないとは思うのですが)と捉えられるであろう(タイトルから言ってそうですし、本中でも、明確に書かれていますので)立場の方が書かれています。ずいぶんと気持ちの入った文で、おぉ、、、という感じで読んでいましたが、それぞれが、何を伝えたいのかは十分に理解でき、こちらも勉強になりました。

迷惑

色々なことがありまして…、少々、神経がピリピリしてる最中、迷惑メールが今日になって、突然、猛烈にやってくる。
チマチマと断続的に。そのたびに、ピキッと頭にくる。
というわけで、今日は音も振動もOFF!
いい加減、迷惑メール問題はなんとかならんのか〜。
PCのメールにフィルターがあるんだから、携帯もフィルターを書けて欲しい。

淡水生態学のフロンティア

ずっと、読まなきゃと思っていた本を読み終えました。スッキリ。
担当編集委員が湖沼を得意とする方々なので、内容も河川よりも湖沼の方が多い気がしました。とはいえ、河川の内容は薄く知っていた研究内容を、しっかり理解することができましたし、湖沼の内容は知らないことが多かったので勉強になりました。1章あたりの量が多すぎないので、細切れ時間に読みすすめられて良かったです。
同じ淡水を舞台にしても、色々な研究があるな〜と実感しつつ読んでいましたが、やはり自分のアンテナに引っかかる研究は偏りますね。改めて、自分の興味の範囲を認識した気がします。
最近、本をたくさん買ったので、本棚の肥やしになってしまわないように、どんどん読み進めて行きたいと思います。

河川生態学

自分の書いた文章(少しですが…)が、初めて本屋に並びます。

河川生態学 (KS地球環境科学専門書)

河川生態学 (KS地球環境科学専門書)



校正作業やら何やら、初めてのことばかりなので、「へ〜、そうなんだ〜」「え、大変…」とか色々なことを思いながら取り組ませていただきました。


当初は執筆メンバーに入っていなかったのですが、たまたま話が出た時にその場に居合わせたことで、仲間に入れて頂きました。
力不足を痛感しながら、他の方に読んで頂きコメントをもらいながら、何とか自分なりに納得行くものが書けた気がします。
わずか25ページを書いたわけですが、この文量でこんなにも大変なんだから、一冊をまるまる一人で書きあげる人は、本当にスゴイと思います。
そして、編集者として、この本をまとめたFさんもスゴイです。


総勢21人もの研究者が、各専門分野について、新しい知見を取り入れつつも基本的なことを紹介しています。引用文献もしっかりと参照されているので、論文を書くときにも使えそうです。河川で研究する人にとって、長きに渡って利用される本になれば良いな〜って勝手に思っています。


ぜひぜひ、見つけたら手に取って見てみてください。